「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」(平成19年6月1日改正)により、1種~3種病原体使用施設は年一回以上、4種病原体使用施設は定期的に、点検を行なうことが義務化されました。
風速測定の内容が異なります。
・病原体などを扱う安全キャビネットは点検の前に除染が必要です。
・除染はホルムアルデヒドガスによる燻蒸菌にて行ないます。
・方法は、JIS K3800:2009「バイオハザード対策用クラスIIキャビネット」付属書3に沿って行います。
検査項目は JIS K 3800にある「現場検査(設置後検査・維持管理検査)」が基本となります。
【 基本項目 】 ・風速試験(吹出し風速・流入風速) ・HEPAフィルタ透過率試験 |
【 オプション 】 ・気流方向性試験 |
検査方法は、(社)日本空気清浄協会が定めた「バイオハザード対策用クラスIIキャビネット現場検査マニュアル」に 基づきます。メーカーが定めた性能基準を満たしているかを検査します。(逸脱している場合は可能な限り調整します。)
メーカーが定めた性能基準を満たしているかを検査します。(逸脱している場合は可能な限り調整します。)
・HEPAフィルターの走査漏れ試験
・風速、風量試験
・清浄度(塵埃測定)試験
試験方法は、JIS B9922:2001「クリーンベンチ」により行います。
ドラフトチャンバー等の局所排気装置は、定期的に自主点検を行うことが法律(特化物・有機物規則等)で定められています。
弊社では、お客様の代行として局所排気装置の点検を行っています。
点検方法は、厚生労働省規定の「定期自主検査指針」により行います。
安全キャビネットの点検には事前にホルムアルデヒドガス殺菌が必要となります。このときホルムアルデヒドガスは有害で臭気の強いガスであるため室内排気型の安全キャビネットの場合は移動や排気ダクト設置などが必要となっていました。
当社では「安全キャビネット型のホルムアルデヒドガス発生器(MiniBAS-S)」に加えて「安全キャビネット型ホルムアルデヒドガス分解装置(SCT-2000)」を開発し、環境にやさしいホルムアルデヒドガス殺菌を容易に「安全」で「確実」に行うことができ、コスト削減となります。
点検(フィルタ交換)をメーカーを問わず行えますので複数メーカーの安全キャビネットを所有されているお客様も複数業者へ発注する必要がなく、コスト削減となります。
安全キャビネット型ホルムアルデヒドガス発生器 MiniBAS-S |
安全キャビネット型ホルムアルデヒドガス分解装置 SCT-2000 |
透過率試験 |
風速試験 |
私どもスタッフは、(社)日本空気清浄協会の主催により行なわれている、安全キャビネット現場検査員の養成と能力の向上を図るための「クラスIIキャビネット現場検査技術研修セミナー」を受講したメンバー、および特定非営利活動法人(NPO法人)バイオメディカルサイエンス研究会主催の「病原体等取り扱い関係者の微生物・バイオセーフティ技術講習会」を受講したメンバーが作業を指揮し行いますので安心してお任せください。