ホーム > 防虫対策 > 防虫対策商品の有効な活用方法

防虫対策商品の有効な活用方法

防虫対策商品の有効な活用方法

防虫対策商品は、使用目的に応じた様々な種類と特性があります。 また、使用方法によっては、虫を呼び込んでしまう場合もあるので注意が必要なものもあります。

これらを有効に活用するためには、それぞれの特性をよく理解し、最適なものを選択すると防虫効果が高まります。防虫対策商品の特性を以下に記しますので、対策を講じる際にお役立てください。

粘着トラップ

・粘着トラップは、主に歩行性昆虫類の捕獲を目的としたトラップです。
・内部の粘着剤で、トラップ内に入った昆虫類を捕獲します。
・粘着トラップは、大きく分けて紙製のものと樹脂製のものとに分かれます。

紙製
捕獲目的の多量設置、比較的短期の設置(2週間程度)に適しています。
湿気の多い場所、水がかかりやすい場所などには適しません。
樹脂製
調査目的の使用に適しています。湿度による変形もないため水回りの設置にも
適しています。
※クリーンルームなどにはこちらが使用されます。
※γ線滅菌されたタイプもあります。

<設置の場所>

設置する場所は、扉やシャッターなど、昆虫類の侵入に障害物となる設備があるごとに1~2個を設置します。また、内部発生が疑われる場所などにも設置します。
具体的には、物と人の動線に沿って設置し、昆虫類の侵入経路や発生源が特定できる位置を考えて設置します。

(例)
物: 搬入 ⇒⇒ 原料庫 ⇒⇒ 製造室 ⇒⇒ 包装室
人: 玄関 ⇒⇒ 更衣室 ⇒⇒ 製造室 ⇒⇒ 包装室

何となく置いてしまうと、解析の時にどこから侵入してきたのかが分からなくなってしまいますので、事前に設置場所を図面上でよく検討する必要があります。

ライトトラップ

ライトトラップは、主に飛翔性昆虫類の捕獲を目的としたトラップです。虫が誘引されやすい光域(紫外領域)を発光させ、誘引された昆虫類を捕獲するものです。
粘着シートで捕獲するものと、高電圧で殺虫するタイプ(電撃殺虫機)があります。

・虫の誘因源は多岐にわたり、すべての虫がライトトラップに誘引されるわけではありません。また、設置場所によっては
 建物内に虫を引き込んでしまう場合がありますので、この特性を理解しておくことが重要です。

・電撃殺虫機は、感電した虫が飛散し異物混入につながる場合がありますので、混入の可能性がある場所への設置には
 適しません。

粘着式ライトトラップ

設置の場所

主に、建物の出入口やシャッターなどの開口部付近に設置します。 ただし、外からトラップの誘因ランプの光が見えると、内部に虫を引き入れることになりますので外から光が見えない場所・位置に設置することがポイントです。
※誘因ランプは、徐々に捕虫効果が弱まります。6カ月を目安にランプを交換します。

設置の高さは、飛翔性昆虫類がよく飛翔する高さ(床~2m)に設置します。捕虫テープの交換などもありますので、1.8m前後がお勧めです。
※あまり高いところに設置すると、捕獲されにくくなりますので要注意です。

防虫蛍光灯・防虫フィルム

・多くの虫は光に誘引される性質があります。そのため、蛍光灯・水銀灯を含めた多くの光源が誘因源になっています。
・虫を誘引しないためには、虫の可視光域をカットし、虫から見えないようにしてあげると効果的です。

具体的には…

防虫フィルム
窓ガラスなどに防虫フィルムを
貼り虫の可視光域をカットします。
エコライトフィルター
屋外の水銀灯などには防虫
フィルターを取り付けます。
※紫外線をカットした
防虫水銀灯もあります。
防虫蛍光灯・カバー
蛍光灯自体を、防虫蛍光灯に
交換したり防虫蛍光灯カバーを
付けるなどして、誘因源となる
光源自体をカットします。

防虫シャッター・カーテン

建物の出入り口が開放では、防虫対策はできません。機密性の高い高速シャッターを設置すれば、建物の間口の開閉もスピーディーに行えるため、虫だけでなく埃等の建物内への進入を防ぐことができます。

高速シャッター 防虫カーテン

このような、虫にとっての障害物を 設けると、侵入数は80%前後減少できることが知られています。

このページの先頭へ