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防虫対策コンサルティング

防虫対策コンサルティング

医薬品・化粧品・食品・印刷・包装材などを扱う施設において、「虫」の存在は極めて深刻な問題です。
丸三製薬バイオテック株式会社では、施設の新設・既設、業種・業態を問わず、より高い衛生環境の確保のために、効果的かつ具体的な防虫対策をご提案いたします。


防虫対策の進め方

防虫対策4つの基本

下記の項目が対策の基本となります。

1.施設外周で発生させない
2.侵入させない
3.施設内部で発生させない
4.侵入・内部発生した虫を駆除する

そのためには、下記のようなアクションが必要となります。

1.施設周辺の害虫密度を低下させる発生源対策
2.施設への侵入・持込み対策及び誘引源の除去
3.内部発生・繁殖させない環境づくり
4.駆除対策(内部発生対策含む)

防虫モニタリング

次に、アクションを起こすための材料(情報)を集めます。 その最も有効な方法は、現場調査(昆虫モニタリング)です!!

どんな虫が、どれくらい、どんな所から侵入・発生しているかを粘着トラップやライトトラップを使って調べます。
地道な作業ですが、この昆虫モニタリングが最も重要な情報源となり、今後とるべき対策のすべての基となります。防虫対策は「モニタリングに始まり、モニタリングに終わる!!」と認識ください。

使用トラップ類

昆虫モニタリングは、おもに下記のトラップ類を使っています。

(1) 歩行性昆虫の調査 粘着トラップ(商品名:バグトラップ)の使用。
大きさは縦横6×10cm、高さ1cmの小型のものです。おもに歩行により侵入してくる虫を捕獲します。

・クリーンルームなどにはγ線滅菌済みのものもあります。
・高い耐水性を持ち、ゆがみや変形をおこしにくい素材を使っていますので水周り付近でも使え、微小な昆虫までしっかりと捕獲します。

モニタリングで使用する粘着トラップの選定ポイントは、捕獲数量ではなく、微小な昆虫もしっかりと捕獲できる性能を有していることです!

【 バグトラップ 】
(2) 飛翔性昆虫の調査 虫が好む365ナノメーター付近の紫外線で誘引し、おもに飛んで侵入 してくる虫を捕獲します。大きさは様々あり、捕獲目的の大型のもの、調査目的用の小型のもの、外観を意識したインテリアタイプなど、種類も様々です。
このようなトラップ類を、施設内に設置し、モニタリングを行います。


【 大型 】

【 小型 】

【 インテリアタイプ 】

トラップの配置

トラップの配置は、「人」「物」「空気」の流れに着目し配置します。多くの虫はこれらとともに侵入する場合が多いからです。
配置する場所は、どこから侵入してくるのか(侵入経路)・どこで発生しているのか(発生源)
明確になるように配置します。

モニタリングデータの評価

捕獲された虫を、侵入種と内部発生種などに分類し、どこから侵入・発生しているのかなどを解析します。モニタリングデータから現状を評価し、施設や管理上の弱点となる項目を洗い出し、原因究明と具体的な対策をご提案いたします。

ハードが問題となる場合が多々見受けられますが、まずは運用方法やルールの改善など、ソフト面からの解決策を最優先に考えます。費用のかかるハード改善は極力抑え、低コストでの管理実現を目指しています。

具体的な対策の一例

侵入した虫は進入したその日のうちに駆除する事が重要です!!

【 施設周辺の発生源対策 】
昆虫成長抑制剤の使用(IGR製剤)
施設周辺の側溝・水路・クーリングタワー等(水系)からは飛翔性昆虫(ユスリカ等)が多数発生し問題となります。

このような水系に対しては、昆虫類に特異的に作用する「昆虫成長抑制剤(IGR)」を使用し発生源コントロールを行います。

IGR製剤とは、昆虫の孵化や変態(卵→幼虫→さなぎ→成虫)を 阻害し、昆虫の成長を妨げ殺虫する薬剤です。
※昆虫に特異的に作用する薬剤ですので、哺乳類には非常に安全性の高い設計になっています。

侵入した虫、内部繁殖した虫への殺虫対策 (1)

防虫ネットの活用
安全性の高いピレスロイド系薬剤をネット繊維に配合した防虫ネットを活用します。
薬剤は内部から徐々にブリード(浸み出す)する構造を持ちますので、「虫」がネットに接触することにより殺虫効果を発揮します。薬剤は常温での蒸散がほとんどないため、周囲への薬害汚染もなく、環境にやさしい防虫管理が実現できます。また加工性が良く、張る、吊るす、包み込むなど活用方法が広く、アルミフレームなどとの組み合わせにより様々な形状に作り込むことが可能です。

サイズは1m幅・2m幅×50mの2種。メッシュサイズは1×1mm(20メッシュ)。
外観上は通常の網戸と全く同じです。

【 防虫ネット 】 【 ネットの拡大 】 【 ネットの加工例 】

侵入した虫、内部繁殖した虫への殺虫対策 (2)

【 薬剤自動散布装置の活用 】
開放部が多く、どうしても虫の生息を制御できない場所(倉庫、資材置き場、ごみ処理室など)、微小な隙間から多数内部発生している場所に対しては、タイマー付き薬剤自動散布装置(商品名:IRC MACHINE)を活用します。
安全性の高いピレスロイド系殺虫剤を使用し、24時間タイマーで、人がいない時間帯に散布することが可能です。

【 IRC-MACHINEの仕様 】
使用電力 AC100V 50/60Hz 1kw
外形寸法 400×320×200mm
重量 10kg
最大能力 350m3(消費薬液量70ml/10分)
作業時間 任意設定(ON/OFF 12回設定可能)

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